サプリメントの原料は
「合成」よりも「天然」を選ぶべき?
最終更新日:2021-09-02
サプリメントの原料は、天然原料と合成原料の2種類に大きく分けられます。天然と合成原料には、それぞれメリットやデメリットがあります。今回は、サプリメントの天然原料と合成原料の違いや見分け方についてご紹介します。


動画でもご紹介しています
サプリメント原料は、天然原料と合成原料の2種類に大きく分けられます。
サプー公式Youtubeでも、サプリメントの天然原料と合成原料の違いや見分け方、サプリを購入する際の確認ポイントについてご紹介しています!
1.サプリメントの天然原料とは


サプリメントの天然原料は、野菜、果物、魚介、酵母等から抽出された原料を指します。
天然原料のメリットは、食べ物に近く、吸収率が比較的高いことです。
私たちの身体では、栄養素単体で働くことは無く、他の栄養素と連携して働くものばかりです。
その為、天然由来の栄養素には、その栄養素と相性の良い栄養素も含まれていることが多く、より効率的な働きが期待できると言われています。
つまり、天然原料由来の栄養素を取り入れることで、他の栄養素もまとめて摂取することができ、栄養素が体内でより効率的に働くことが期待できます
天然原料の注意点


天然原料は製造時のコストがかかり価格が高い傾向にあり、合成原料ほど高濃度で成分を抽出することができないため、特定の栄養素をたくさん摂りたい場合は、量をとる必要があります。
また、体質に合わない植物や卵や牛乳などの食べ物が原料としてサプリメントに使われている場合もあるので、食物アレルギーを持つ方は注意が必要です。
卵や牛乳、植物など体に合わない成分や食べ物などが使われていないか、パッケージを確認するようにしてください。
2.サプリメントの合成原料とは


サプリメントの合成原料は、人工的に分子の構造を変化させてつくられた原料を指します。
合成原料のメリットは、天然原料に比べて安価なものが多く、栄養素が高濃度で配合できることです。
また、合成原料は、天然原料より吸収率が劣ると言われていましたが、最近では吸収率を高めるための加工や、相性の良い成分を一緒に配合することで、吸収率を高めた合成サプリメントも多数存在します。
合成原料の注意点


合成原料のサプリメントは、何段階もの化学反応のプロセスや試験などを経て作られています。
その為、天然原料のサプリメントと比べても、製造会社によっての品質の良し悪しにかなり差が出やすいと言われているため、安価すぎるサプリメントを選ぶには注意が必要です。
3.サプリメントの天然原料と合成原料の違い


ここでは、天然原料と合成原料の違いや特徴、選ぶ時のポイントをご紹介します。
天然原料
食べ物に近く、体内での吸収が良い
成分の配合量が合成原料にくらべて少ない
牛乳、甲殻類などアレルゲンとなる原料を使用している場合がある
合成原料のサプリメントに比べて高価
【こんな人におすすめ】
・なるべく食べ物に近い、天然のものを取り入れたい
・1日に何度もサプリメントを飲むことが苦ではない
合成原料
天然原料に比べてコスパが良い
成分が高濃度で配合できる
用法を守らないと過剰摂取になりやすい
【こんな人におすすめ】
・毎日続けるためにコスパを気にする方
・とにかく特定の成分をたっぷり摂りたい
・特定の天然原料にアレルギーを持っている
天然原料でも、合成原料でも製造会社や価格によっては、農薬や添加物が混ざっていたり、成分そのものに問題がある場合があります。サプリメントを選ぶときには、信用あるサプリメントメーカーを選ぶことが大切です。
4.天然原料と合成原料の見分け方


天然原料と合成原料の違いやそれぞれのメリットがわかったら、次は見分け方が気になる方も多いのではないでしょうか。
天然原料か合成原料かの見分け方は、サプリメントのパッケージの成分や原材料表示でわかることが多いです。
天然原料は、野菜や果物などの食べ物やハーブの名前が記載されています。例えば、「葉酸(オーガニックレモンピールエキス由来)」などと書かれていることがあります。
一方、「ビタミンC、亜鉛、葉酸、グルコサミン、鉄」などの成分名だけが記載されている場合は、合成原料を使用している場合が多いと言われています。
例えば、同じグルコサミンでも「グルコサミン(カニ、エビ)」と記載があれば天然原料、「グルコサミン」のみが記載されている場合は合成原料となります。
このような合成原料のグルコサミンは、甲殻類アレルギーの方も飲めるように作られている場合がほとんどだといわれています。
5.サプリメントを買う時に注意するポイント
合成原料、天然原料など原料だけを気にしていませんか?
他にもサプリメントを購入する際の確認ポイントがありますので、ご紹介します。
■ 成分配合量


食事でもサプリメントでも、補うべき栄養素の量というのは大体決められています。
折角サプリメントを飲んでいても、成分摂取量が少なくあまり意味がない、違いが実感できないということも。
日本では、サプリメントはあくまで健康維持のために補助的に利用する“食品”のため、含まれる成分量は少なめです。
日本の摂取基準は、各栄養素が欠乏症に陥らないように設定された基準と言われており、摂取基準に倣って作られたサプリメントは、欠乏にはならずとも、研究結果などで確認されている一定量のビタミンや成分を摂取した際の恩恵を受けることが難しいと言われています。
そのため、しっかりとした効果を求める場合は、目指す効果に合わせた成分量がしっかり配合されている高配合サプリメントがすすめられています。
アメリカでは人間として最高の健康状態を保とうとするオプティマルヘルスの考え方がサプリメントに取り入れられているため、多めに配合されているものが多いです。
アメリカのサプリメントの場合は、日本人の上限摂取量を超えてくるサプリメントも多く存在しているので、上限摂取量をオーバーしていないか確認しながら活用することがおすすめです。
ビタミンA、ビタミンB6、ヨウ素、マグネシウム、マンガン、モリブデン、亜鉛などは過剰となってしまうサプリが多いので注意してください。
■ 添加物の割合


アメリカや日本のサプリメントの添加物は、それぞれの安全性は確認されています。
私たちが口にする添加物は、厳しい政府の食品検査機関が成分の安全性を調べたうえで、食品に添加されることを許可されています。
しかし、世の中のサプリメントには、粒のカサや量を増やすだけの目的で、添加物(増量剤)を使っているメーカーも存在すると言われています。粒の半分以上、場合によっては9割以上が添加物なんてことも。
そういったサプリメントを避けるためには、主要成分の成分配合量がきちんと記載されているものや、添加物まですべて記載されているものを選ぶようにしましょう。
アメリカでは全成分表記が基本で、主要成分の含有量はもちろん、カプセルの原材料なども記載しています。自分で成分を判断して選ぶ基準をもてるという点では、アメリカのサプリメントも安心かと思います。
■ 安全基準


サプリメントを選ぶ際は、製造工場がGMP基準であることも確認したいポイントです。
GMP(適正製造規範)は、原料の受け入れから製造、出荷までの全ての過程において、製品が「安全」に作られ「一定の品質」が保たれるように定められた規範のことです。
日本ではGMPと言えば医薬品のイメージがあり、サプリメント等の食品に関してはGMP基準はまだ義務化されていません。
一方、アメリカでは1960年代から食品や医薬品の製造を行う事業者に対し、法的にGMPを取り入れることを義務付けている州が多いため、全米で販売されるサプリメントはGMP基準を満たしていなければ商売になりません。
日本のサプリが安心!と思うかもしれませんが、最近ではサプリメントに関する法律(DSHEA法)があるアメリカのサプリメントこそ信頼性が高いと言われています。
アメリカのサプリメントは、世界一厳しいと言われるFDA(アメリカ食品医薬品局)と GMP(適正製造規範)による厳しい基準をクリアしたサプリメントのみが販売を許され、販売後も抜き打ち検査なども行われ、品質・安全性は非常に高いと言えます。
サプリメントを購入する際は、ぜひ1つの参考にしてみてください。
*「サプリメントの添加物について」- サプリメント通販サプー
*「アメリカのサプリメントがおすすめな理由」 - サプリメント通販サプー
6.まとめ
天然原料と合成原料は、それぞれの成分の作られ方が異なります。同じ成分でも、天然と合成で作られているサプリメントには、それぞれの長所があります。この記事を参考に、ご自身のお好みに合わせて選んだサプリメントを、毎日の健康サポートにお役立てくださいね。