取れない疲れ、内臓疲労かも?
肝臓・副腎・胃腸の疲労回復方法
最終更新日:2021-03-04
なんだかだるい、疲れがとれない、たくさん寝たのに眠い。原因のわからない疲労感にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかすると、内臓疲労によって引き起こされている疲れや体のだるさかもしれません。ここではそんな内臓疲労の種類と内臓ケアのための方法、そしておすすめサプリ成分をご紹介します


動画でもご紹介しています
寝る、休むなどで摂れない疲れは内臓疲労かも。
サプー公式Youtubeでも、とれない疲労の原因のひとつ「内臓疲労」について、内臓ケアのための方法とおすすめサプリ成分をご紹介していす!ぜひチェックしてみてください♪
1.内臓疲労とは?


そもそも疲労は、本来は睡眠や休息を取ることで回復できると考えられています。それでも日々疲労を感じてしまうという方は、疲労が慢性化しているのかもしれません。
内臓疲労とは、暴飲暴食や過労、ストレスによって引き起こされる、内臓が不調を訴えるサインのことです。
そのサインが、体のだるさや疲労感の原因となっています。
内臓疲労をそのままにすると、だるい、ニキビ、肌荒れ、便秘、頭痛、不眠、肩こり、口内炎などの不調が表れると言われています。
疲労の種類は人によって様々ですが、「あれ?これはもしかして内臓疲労かも?」と感じたら、内臓のケアを行ってみることもおすすめです。
2.内臓疲労の種類
内臓疲労は、主に胃腸、肝臓、副腎の疲労に分けられます。
■ 胃腸の疲れ


胃腸の疲れの原因は、食べ過ぎなどの食習慣が挙げられます。
高たんぱく・高脂肪の欧米化した食習慣や、寝る前の食事、ながら食いや早食いといった現代人の習慣は、必要なビタミン・ミネラルも多く消耗し、消化・吸収・代謝を行う内臓に負担がかかってしまうことが多いと言われています。
疲れやすいから体力をつけようと、食べれば食べるほど、疲労の元となっている内臓はフル稼働。さらに疲れやすい体になってしまいます。
また、胃腸が疲れて栄養の吸収ができないと、肝臓もエネルギー源不足になります。
胃腸と肝臓のはたらきには深い関係があるため、どちらかが疲れてしまうと、内臓疲労の連鎖が起こってしまいます。
■ 肝臓疲労


肝臓の働きは、暴飲暴食や過度な飲酒など不規則な食生活が原因で低下してしまうことがあります。
肝臓は、胃や腸で分解・吸収された栄養素が運ばれる場所です。
体に必要な栄養素に分解・合成して、必要な時に体に巡らせられるように栄養を蓄えてくれます。また、有害物質や毒素を分解・解毒したり、胆汁を分泌して、脂質の消化・吸収を助ける役割を担っています。
肝臓の働きが弱まると、栄養素の代謝や解毒機能が低下します。
そのため、体がエネルギー不足になり慢性的な疲れやだるさを感じると言われています。
また、弱った肝臓を助けるために、胃や腸が消化・吸収を手伝うことから、肝臓も含め、消化器官が働き過ぎて疲れてしまいます。
二日酔いで胃痛・頭痛・吐き気などを感じる原因も同じです。
また、その他にも肝臓から来る疲労や体調不良は、ウイルスからの感染で肝臓に病気が起こっている場合、もしくは病気の起こる前兆サインの場合もあります。
肝臓は、「沈黙の臓器」ともいわれ、なかなか症状が表に出ないと言われているので、小さなサインを見逃さないようにしましょう。
■ 副腎疲労


私たち人間は、長く続くストレスや、加齢によって副腎の機能が低下することで疲れやすくなると言われています。
副腎は、体のバランスや血圧を調整するホルモンを生成し、分泌している器官です。
ストレスケアに働くコルチゾール、やる気を高めたり、緊張を促すアドレナリンやドーパミン、そして性ホルモン等、様々なホルモンの分泌することで、体の調子をコントロールする役割を担っています。
ストレスを受けたときに分泌されるコルチゾールは、糖やたんぱく質をエネルギーへ変換するサポートをしたり、脂肪の分解・消化や、抗炎症、免疫サポートの働きがあり、体にとって必須のホルモンです。
しかし、ストレスなどで過剰に分泌される状態が続くと、十分な量を分泌できなくなってしまい、副腎疲労の原因になります。
副腎の働きが弱まると、うつ、不眠、ストレス関連疾患が表れるとされています。
3. 内臓疲労チェック


内臓からの疲れが出る習慣は下記のようなものがあります。
複数あてはまる方は、内臓ケアを始めてることがおすすめです。
□ 高たんぱく・高脂肪の食事が好き
□ 寝る前や、深夜にも食事をする
□ 休みなくものを食べていることが多い
□ ながら食いや早食いをしがち
□ ついつい食べ過ぎてしまう
□ 飲酒量が多い
□ 食事の栄養バランスが偏りがち
□ 強いストレスを感じている
□ 運動不足
□ 高強度の運動をする機会が多い
□ 胃腸が弱い
□ 便秘気味
□ 薬を常用している
□ 睡眠不足
4.内臓を休ませる方法


疲れを貯めない体作りには、内臓疲労の回復や体の休息が必要です。
日常生活の中で健康でいられる状態を維持するためのポイントをご紹介します。
■ 睡眠をしっかりとる
睡眠中は日中使われている細胞が休まることから、全身の新陳代謝・疲労回復が促されます。十分な睡眠時間をとれるようにしましょう。
■ お風呂でリラックス
ゆっくり入浴することで、自律神経や血行がよくなり、体がリラックスした状態になります。リラックス状態からゆっくりと体温が下がり始めると眠気が訪れるので、就寝前がおすすめです。
■ バランスの良い食事
内臓を休ませるためには、食品添加物をひかえ、栄養をバランスよく含んだ食事を適量摂りましょう。
高たんぱく・高脂質の食事は、私たち日本人の消化酵素では対処できず、消化・代謝にビタミンやミネラルを多く消費してしまう他、肝臓や胃腸が疲れやすいです。
未消化のタンパク質が体内にたまると、血液がドロドロして、代謝や免疫の低下、疲れやすくなることが心配されています。
ただ、逆に、低たんぱく質な食事を摂っていると、肝臓に栄養が行かず、肝機能の低下につながってしまうと言われています。
■ 食事の時間や方法を見直す
夜遅い時間や、一度にたくさんの食事をとると、胃腸や肝臓が対処できずに内臓が疲弊します。
早食いやながら食いをしないように、ゆっくり、そしてしっかり噛んで食べることを心がけると、肝臓や消化器官への負担をやわらげてくれます。
また、だらだら食べず、食事の間隔を空けて内臓を休ませる時間を多く取ることも大切です。
■ 過度な飲酒を控える
有害物質に分解されるアルコールは、飲酒量が多いと肝臓内で処理しきれずに、肝細胞を傷つけてしまいます。
そのため、肝臓に大きな負担をかけてしまうと言われています。
■ 適度な運動
疲労が蓄積されると、筋肉が固まって血行が悪くなり、栄養素を体の隅々まで運べなくなってしまいます。
軽い運動で筋肉をほぐすのがおすすめです。ウォーキングやストレッチ、マッサージで血行に溜まった老廃物をなくしましょう。
■ プチ断食
食べ過ぎや暴飲暴食を繰り返し、内臓が疲れていると感じる時の内臓を休める方法として、プチ断食という方法も取り入れられています。
プチ断食を行うことで、今まで消化に費やされていたビタミンやミネラル、酵素を体の修復・疲労回復に使うことが出来ます。
プチ断食は、内臓疲労により弱った免疫力や自律神経バランスのケアにも期待されています。
ただ、断食といっても、何も食べないわけではありません。人間か活動するうえで必要なビタミン・ミネラルは、きちんと補うことが大切です。
まずは、内臓疲れを感じる時に野菜ジュースや青汁、消化のよいおかゆなどを使って、1日プチ断食を行ってみることもおすすめです。
■ 内臓機能を高める食べ物を摂る
上記の方法の他に、肝臓の解毒作用や、副腎のホルモン分泌、そして胃腸の消化機能を活性化させる栄養素を積極的に補うことで、疲れた内臓をサポートすることが出来ます。
毎日の食事で摂り入れることが難しい場合は、サプリメントの活用もおすすめです。 ただ、何事も食べ過ぎ・飲みすぎは注意が必要です。
5.内臓疲労ケアにおすすめのサプリ成分
■ 胃腸サポート


プロテアーゼ
プロテアーゼとは、肉や魚などに含まれるタンパク質を分解する酵素のこと。プロテアーゼは、食事で摂ったタンパク質を素早く消化・分解して、胃腸の負担を軽くしてくれます。
プロテアーゼは、動物性タンパク質をとることが多い現代人にとって必要不可欠な成分ですが、元々の体質やストレスや食事バランスの乱れから不足しがちと言われています。
リパーゼ
リパーゼとは、脂肪の代謝に関わる酵素のこと。
体内に蓄積された中性脂肪を分解する働きがあり、高脂肪の食事を摂った際の内臓の負担軽減にも人気の成分です。
リパーゼは野菜や果物、大豆などに多く含まれますが、加熱で働きが低減するため、アメリカではサプリメントで補うことが一般的です。
ブロメライン
ブロメラインとは、パイナップルの葉や果汁から作られる消化酵素のこと。
ブロメラインは胃液の分泌を活発にし、タンパク質を分解する働きがあり、消化をサポートしてくれます。
塩酸ベタイン
塩酸ベタインとは、砂糖大根(ビート)から発見されたアミノ酸のベタインと、塩酸と結合させた成分。
胃酸の酸度をコントロールして食べたものの消化を助けてくれます。
不規則な生活により低下しがちな胃の働きをアシストしてくれる成分として人気を集めています。
乳酸菌
乳酸菌とは、糖類を分解して乳酸を作り出す善玉菌のこと。ヨーグルトやチーズなどの乳酸菌に多く含まれています。
この乳酸菌をはじめとする腸内細菌がたくさん、そしてバランスよく存在していることで、私たちの腸内を良好に保っています。
そのため、乳酸菌で善玉菌が優勢な腸内環境にすることで、正常な消化吸収や自律神経バランスをサポートし、腸活動の正常化につながると言われています。
■ 肝臓サポート


タウリン
タウリンは、たんぱく質を作るアミノ酸のひとつ。
肝細胞を守り、胆汁の分泌を促して過剰なコレステロールを排出するお手伝いをしてくれます。
人気の肝臓サプリとして多くの方に利用されています。タウリンは、牡蠣、シジミ、たこ、カツオなど魚介類に多く含まれています。
ミルクシスル
ミルクシスル(別名:マリアザミ)とは、地中海原産のハーブ。
この種に含まれる有効成分シリマリンが、肝臓の毒素を浄化し、傷ついた肝臓の細胞を再生する働きがあることが分かっています。
サプリメントで摂り入れられることが多く、お酒をよく飲む方の肝臓サポートや、二日酔い対策、疲労回復などにおすすめのサプリ成分です。
オルニチン
オルニチンはアミノ酸の一つで、食品ではシジミやエノキタケに比較的多く含まれている成分です。
オルニチンには、肝臓の働きをサポート、疲労回復やストレスの軽減が期待されています。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの種から発芽した若い芽のこと。
ビタミンやミネラル、食物繊維などを含み、栄養価の高い食品として知られ、優れた抗酸化力と、肝臓の解毒力を高めるスルフォラファンを豊富に含んでいます。
また、脂肪肝の対策には、イノシトールやトリメチルグリシンが人気です。
■ 副腎サポート


ビタミンB群
パントテン酸をはじめとするビタミンB群は、副腎から分泌されるコルチゾールなどのホルモンをサポートして、副腎が疲労するのを緩和しながらストレスケアに働きます。
またビタミンB群は、糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変える手伝いをするため、肝臓の機能を活発にするともいわれています。
ビタミンB群は、チアシード、レバー、うなぎ、エリンギ、納豆に多く含まれています。
ビタミンC
ビタミンCは、細胞を攻撃する活性酸素から細胞を守る優れた抗酸化パワーを持っています。
副腎で作られるコルチゾールの材料となり、免疫サポートやストレスケアを担う副腎をサポートします。
アセロラ、ゆず、キウイ、ピーマン、芽キャベツに多く含まれています。
リコリス
リコリスは、甘草(カンゾウ)というマメ科カンゾウ属の多年草。
副腎皮質を刺激して強壮にする作用があり、ストレスを対処するためのホルモンの生成を助けることから、副腎疲労の回復ハーブとして人気の成分です。
6.まとめ
毎日、元気に活動的な気持ちや体でいるためには、私たちの大切な内臓を疲弊させないように栄養バランスと規則的な生活習慣を作ることが重要です。
必要に応じてサプリメントを摂りいれるなど、1日の疲れはその日のうちに解消できるような体作りを目指しましょう。