最終更新日:2020-08-18
ダイエットを行う上で、気になってくるのが炭水化物や糖質、糖類の摂取量。しかし、これらの違いや具体的にどのようなものを指しているのかご存知でしょうか。今回は、炭水化物や糖質、糖類が体にとってどれくらい必要なものなのか、どのような違いがあるのかご説明いたします。
まず初めに、炭水化物とは3大栄養素のひとつで、糖質と食物繊維の総称です。
糖質の多くは、分解されてエネルギーとして利用されますが、食物繊維は、人間の消化酵素では分解できず、エネルギーにはなりません。
炭水化物のうち、体内で消化されずに排出されるものが食物繊維ですが、消化吸収されエネルギー源となるものが糖質です。つまり、炭水化物から食物繊維を除いた全てのものが糖質になります。そして糖質は、単糖類、少糖類(二糖類)、多糖類に分けられます。でんぷんなどが多糖類、砂糖や乳糖といった二糖類、ブドウ糖や果糖といった単糖類です。
糖質の中でも、単糖類と二糖類を「糖類」と呼びます。
特徴としては、体内に素早く吸収されることが挙げられます。果物や甘味を感じない野菜などにも含まれているため、無意識に摂取している可能性が高いものです。
つまり糖類とは糖質の一部で、その糖質は炭水化物の一部というわけです。
「糖質ゼロ」や「糖類ゼロ」というと、どちらも同じことのように思えますが、厳密にいうと「糖類ゼロ」は砂糖を使っていないときに使う言い方です。
それに対して「糖質ゼロ」は、糖を全く含んでいないという意味合いで使います。
つまり、「糖類ゼロ」は砂糖が使われていないだけで他の糖分は入っており、カロリーゼロとは限らないということです。
無糖
無糖とは、厚労省が定めた栄養表示基準でその食品100gあたりの【糖類含有量が0.5g未満】のものを指します。
糖分控えめ
糖分控えめとは、厚労省が定めた栄養表示基準でその食品100gあたりの【糖類含有量が5g以下】のものを指します。低糖も同様です。
甘さ控えめ
甘さ控えめとは、栄養成分とは無関係でメーカー販売元の表現にすぎません。
近年は、こうした糖質制限ダイエットが注目されていますが、糖質制限ダイエットでは糖質不足による健康への影響が心配されています。
体に必要な糖質が十分に摂取できていないと、下記のような症状が現れます。
・脳に必要な糖質が不足し集中力が続かない
・眠気やイライラが起こりやすくなる
・筋肉を分解して血糖値を維持するため筋肉量が低下する
・代謝が低下し、太りやすくなる
・血中の脂質が増加し、脂質異常症や血管疾患のリスクが高まる
・腸内の悪玉菌が増加し、便秘が起こりやすくなる
糖類とは糖質の一部で、糖質とは炭水化物の一部だということをご紹介いたしました。「糖質ゼロ」や「糖類ゼロ」は混合されがちですが、それぞれ意味が異なるため、落とし穴になってしまうことがあります。それぞれの意味をしっかりと理解し、バランスの良い食生活を送るようにしましょう。
こちらの記事もおすすめ
ダイエットを行いいている方は、栄養素の脂質を避けがちな方が多いかと思います。しかし、脂質は本来体にとって大切な働きを担っており、全く摂らないのは体にもよくありません。今回は脂質について…
2020-08-18
目的から探す
サプーはこんなサイトです
よくあるご質問