最終更新日:2020-08-18
スキンケアをしているのに、乾燥肌や敏感肌をはじめとする肌トラブルが治らない方は、肌の「バリア機能」が低下しているからかもしれません。今回は、このバリア機能とは何か、どんな働きがあるのかなど、詳しくご紹介します。
バリア機能とは、皮膚組織の一番上の組織である「表皮」の、最上層であるわずか0.02mmの「角層」がもっている機能のことです。
バリア機能があることで、体内の水分蒸発を防いだり、化学物質や大気汚染などの皮膚にとって異物になるものの侵入を防ぎ、肌を健康で美しい状態に保つことができます。
しかし、角質層の水分量が低下すると、バリア機能も低下し、外部からの刺激に敏感になり、乾燥肌や敏感肌になってしまいます。
バリア機能が低下することによるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
乾燥肌・敏感肌
体内の水分が蒸発しやすくなると、乾燥した肌になります。
バリア機能が低下することで刺激に対する抵抗力が落ち、細菌の侵入を防ぐことができなくなるため、かさつきや皮ムケ、炎症等の肌トラブルへと繋がりやすくなります。
シミ・くすみ
紫外線によるダメージで、メラニンが増えることで、シミができやすくなります。
また、バリア機能の低下で抵抗力が落ちると、外的刺激からお肌を守るために、角質層は厚さを増してくすみの原因になります。
たるみ・シワ
お肌の水分量が減ると、ターンオーバーのリズムが乱れ、ハリが失われることでたるみやシワの原因になります。
毎日の洗顔で皮脂を落としすぎていませんか?
皮脂は、過剰に分泌されると吹き出物などの肌トラブルを招いてしまいますが、適度な皮脂は、肌を保湿するために必要なものです。
紫外線を浴び続けると、活性酸素が過剰発生してしまい、体内の正常な細胞までを攻撃してしまいます。
すると、お肌のヒアルロン酸やセラミドが減少し、肌の保湿成分が失われることで、バリア機能が低下します。
バリア機能をもつ角質層は非常に薄い層でできていますが、乾燥しやすい季節は、外気によって肌表面の皮脂膜を乾燥させ、お肌の水分を蒸発させてしまいます。肌下層の水分が少なくなる現象をインナードライ肌と呼ばれています。
睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌ができず、ターンオーバーが乱れると肌のバリア機能の低下に繋がります。
年齢を重ねると肌の皮脂量が増え始めますが、その反面、水分量は年々減少していきます。
水分の蒸発で感想した肌はバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなります。
洗いすぎに注意
肌を清潔に保つことは大切ですが、ゴシゴシと洗ったり、1日に何度も洗顔すると、かえってバリア機能が低下してしまいます。肌に刺激がないように優しく洗い、泡が肌に残らないよう、しっかりと洗い流してください。
化粧水はたっぷりと
一度化粧水をつけた後、まだ乾燥しているなと感じた部分には、重ね付けがおすすめです。
紫外線対策 紫外線は日の出から日没まで、1年中降り注いでいます。紫外線はガラスを通り抜けるため、室内にいても日焼け止めクリームなどの紫外線対策は必要不可欠です。
睡眠
睡眠は肌のバリア機能の維持にとても重要で、成長ホルモンの活発な分泌をサポートするためには、夜10時から翌2時までの間に眠れるようにし、6時間以上の睡眠を確保するようにしましょう。
肌のバリア機能を高めることは、乾燥肌をはじめとする連鎖トラブルのケアに繋がります。バリア機能をもつ角質層は0.02ミリほどの薄さだということを理解して、普段のスキンケアを丁寧に意識して行うだけでも、バリア機能の維持に役立ちます。ぜひ日々のお手入れの参考にして頂ければと思います。
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