美容や健康に食べておいしいスパイスの秘密

スパイスとは、料理などに用いられる芳香性と刺激性をもった植物のこと。

スパイスは、特有の香り、辛味、色調を持つことが何よりの特徴で、主に飲食物に添えたり、消臭、調味、着色等の目的で使用されます。

スパイスは、ずばり美容効果が高い食べ物です。

スパイスには、食欲増進や発汗、整腸作用、美肌、代謝向上、内臓デトックス、免疫アップなど様々な体によい働きを持つものがあるほか、味に深みを持たせることで料理に使う塩分や砂糖を減らすことができます。さらに、強い抗酸化作用を持つポリフェノールを豊富に含むため、アンチエイジングにもおすすめの食べ物なのです。

スパイスの香りは、やる気向上やリフレッシュ効果もあると言われている為、ストレスが溜まっている方や忙しい方にもおすすめです。

*香辛料とは-全日本スパイス協会

ここでは、美容や健康に嬉しい働きを持つ代表的なスパイスや香辛料ハーブをご紹介します。

クミン

クミンは、カレー特有の香りの元となるスパイス。強い香りと苦味や辛味を持つことから、料理のコク出しによく使われます。
インドや欧州では薬として使用されることもあり、食欲増進や消化促進、抗がん作用などがあるとされています。また、胃腸に溜まったガスを分解してお腹の張りや腹痛を和らげる働きや、コレステロール値や体脂肪を減らす働きがあると報告されています。

ターメリック

ターメリックは、ウコンと呼ばれ、漢方薬としても用いられてきたスパイス。独特の土のような香りとほろ苦い風味が特徴で、料理の色付けに使われます。
特有の黄色い色素(クルクミン)は、肝臓のデトックスをサポートすることから、肝機能サポートや二日酔い対策に期待されています。また最近では、その強い抗酸化・抗炎症作用から、免疫アップや美肌効果にも注目が集まっています。

コリアンダー

コリアンダーは、タイ語でパクチーとも呼ばれるスパイスハーブ。さわやかな香りが特徴です。
消化促進や体内に溜まった毒素のデトックス作用、口臭予防に期待されています。また優れた抗酸化作用を持ち、豊富なビタミンを含むため、血栓予防や疲労回復、美肌効果にも注目されています。

カルダモン

カルダモンは、ショウガ科の植物で「香りの王様」とも呼ばれるスパイス。清涼感のある芳香、ピリッとした辛みとほろ苦さがあります。
豊かな香りで胃の活動を促し、食欲アップや消化促進を助けます。その他にも、血行促進や体内デトックスにも期待されています。

レッドペッパー(唐辛子)

レッドペッパーは、唐辛子の種などでできているスパイス。食欲を増進させる、刺激的な辛みが特徴です。
辛味成分“カプサイシン”には、脂肪分解ホルモンの分泌を助ける働きがあり、代謝アップやダイエット効果に期待されています。また、血行促進作用があることから、冷え・むくみ対策にもです。

シナモン

シナモンは、和名でニッキと呼ばれるハーブスパイス。辛みと甘さを伴った独特の香りがあります。
古くから薬効があるとされ、消化促進や胃腸機能の向上、解毒、鎮痛などの働きがあると言われています。さらに、血行を促して細胞の新陳代謝をアップさせることから、むくみ解消、疲労回復、免疫サポートにも期待されています。

クローブ

クローブは、インドや中国では古くから殺菌・消毒剤として用いられてきたスパイス。濃厚な香りと刺激的な風味が特徴です。
抗菌・抗ウイルス作用が強く、風邪や水虫、口臭や喉の不調、肌トラブル対策などに用いられます。また、吐き気や胃腸の不快感を緩和する働きや、動脈硬化予防にも注目を集めています。

ご紹介したスパイスは、日々摂取することでより良い効果が期待できるとされ、欧米ではサプリメントとしても人気が高い成分です。効率よく補いたい場合やスパイスの香りが苦手な場合は、サプリメントの活用もおすすめです。

美容や体に良いスパイスをご紹介しましたが、上記のスパイスが無理なく補える栄養バランスの良い料理が、カレーです。

インドなどの暑い国では、スパイスの食欲増進作用や、代謝アップ、胃腸機能を高める働きが重要視され、多くのカレーが食べられています。

ただし、普通のレシピでカレーを作ってしまうと、油分や炭水化物を摂りすぎてしまう場合があるため、注意が必要です。

カレーを美容・健康食として食べる場合は、野菜をたっぷり入れて、牛豚の代わりに鶏肉や大豆を用いたり、カレールーを使用せずスパイスのみで作ることがおすすめです。

スパイスは、消化促進や胃腸機能の向上だけでなく、ダイエットや体内デトックス、アンチエイジング、美肌、免疫力サポートなど、様々な体に嬉しい働きを持っています。美容や健康のために、ぜひ毎日の食事にスパイスをプラスしてみてください。

サプリメントアドバイザー　岩元