最終更新日:2020-08-18
若々しい肌に欠かせない「コラーゲン」。サプリメントやコラーゲンドリンクを、なんとなくお肌の為に飲んでいるという方は意外と多いのではないでしょうか?今回は、そのコラーゲンの基礎知識と効率の良い摂取方法についてご説明します。
コラーゲンとは、私たちの身体で皮膚や靱帯、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつ。皮膚のハリと弾力を保つ働きをしているため、特に美容のために積極に補う方が多い成分です。
コラーゲンは、30代以降から減り始め、50 歳以降は体内のコラーゲンが急激に減少すると言われています。年齢を重ねるごとにタンパク質合成機能が弱くなったり、動物性食品の摂取が少なくなることが原因と考えられています。
皮膚だけでなく骨や軟骨など全身に分布するコラーゲンの不足は、シワやたるみの原因になるだけでなく、骨粗鬆症や関節炎を悪化させてしまう場合もあると言われています。
コラーゲンを含む食べ物
豚足、鶏の皮、手羽先、すっぽん、牛スジ、
ゼラチン、ゼリー、グミ等
人間の体内には、全29種類のコラーゲンがあります。
今回は、その中でも特に重要と言われている「Ⅰ型」「Ⅱ型」「Ⅲ型」「Ⅶ型」のコラーゲンをご紹介します。
Ⅰ型コラーゲンは、皮膚の真皮、腱、骨などに存在し、人の体に最も豊富に含まれるコラーゲンです。
皮膚のコラーゲンの90%はⅠ型といわれ、肌のハリは主にⅠ型とⅢ型によって支えられていると言われています。
Ⅱ型コラーゲンは、関節軟骨に存在するコラーゲンです。
関節での衝撃を吸収してくれる軟骨は、約80%がⅡ型で構成されています。将来の関節痛予防や、節々の動かしにくさを感じる場合は、積極的にⅡ型コラーゲンを摂取することがおすすめです。
Ⅲ型コラーゲンは、臓器や血管などに含まれ、組織に柔軟性を与えるといわれています。
Ⅲ型コラーゲンは、Ⅰ型とバランスよく真皮内に存在することで肌の若々しさを保っていますが、加齢と共にⅢ型の比率が減少しやすくなり、肌老化につながると言われています。
Ⅶ型コラーゲンは、基底膜と真皮との間に存在するコラーゲンです。
皮膚の構築を維持する重要な役割があると言われています。また、Ⅶ型コラーゲンは、シワなどの原因となる肌老化を防ぐ働きのある成分を形成すると言われています。
*加齢に伴うⅢ型コラーゲン/Ⅰ型コラーゲンの比率の減少メカニズム
*『Cosmetology』第12号(2004年発行)
コラーゲンの1日当たりの摂取目安量は、5〜10gと言われています。
摂りすぎたコラーゲンは肥満の原因になるため、適量がおすすめです。
最近の研究ではコラーゲンを摂取すると、体内コラーゲン量を調節する酵素が活性化され、体内の不足したコラーゲンが補われやすくなると言われています。
少量でも良いので、毎日続けてコラーゲンを補うことが大切です。
コラーゲンも、他の栄養素と同じように毎日の食事から適量を補えることが理想です。
食べ物から摂ったコラーゲンは、体内で他の栄養素の力を借りながら消化・分解されコラーゲンペプチドとして吸収されてから、体内で再合成されます。
年齢と共に、体内のタンパク質の分解機能が鈍くなるため、プロテアーゼなどのタンパク質分解酵素や、体内のコラーゲン合成を助けるビタミンCを一緒に摂り入れることがおすすめです。
コラーゲンは、1日の摂取目安を毎日補いたいという場合は、食べ物から摂ることは難しいと言われています。
減ってしまったコラーゲンを積極的に補うには、サプリメントがおすすめです。
食べ物に含まれるものは、大体Ⅰ型が多いですが、サプリメントでは、必要な量のコラーゲンをバランスよく補うことが出来ます。
サプリメント等に含まれるコラーゲンには、牛や豚から抽出された人間のコラーゲンと近い構造をもつ「動物性コラーゲン」と、魚の皮やウロコを原料にした「海洋コラーゲン(フィッシュコラーゲン)」の2種類があります。
最近よく聞く、「植物性コラーゲン」は植物の細胞をつなぎとめる「セルロース(食物繊維)」のことなので、厳密にはコラーゲンではないと言われています。
また、コラーゲンサプリメントの摂取時間は、就寝前の1時間ほど前がおすすめです。寝ている間に成長ホルモンがコラーゲンの合成を促進してくれると言われているためです。寝る時間も、成長ホルモンが活発に働くゴールデンタイム(23時頃)までに寝れると良いですね。
コラーゲンは、体を構成するタンパク質の約30%を占める大切な成分です。体内のコラーゲンは、20代をピークに年々減少し、50代以降は急激に減ると言われているため、積極的にサプリメントや食事で補うことも大切です。若々しい肌や関節軟骨の維持に必要不可欠なコラーゲンの性質や効率の良い摂取方法を知って、毎日の生活に上手に取り入れましょう。
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