ストレッチマークはなぜできる?
その原因とケア方法
最終更新日:2021-07-09
「ストレッチマーク」この言葉、ご存知でしょうか?お肌に白くひび割れたような線があるのを気にしている方は多いと思います。そこで、このストレッチマークの原因と対処法についてご紹介いたします。


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1.ストレッチマークとは


ストレッチマークとは、急激な体形の変化があったときに皮膚が変化についていけず、肌にひび割れのようにできる線のことです。別名、妊娠線や肉割れとも呼ばれています。
ストレッチマークができた肌は、皮膚の真皮層にあるコラーゲンの線維が裂けてしまった状態です。
皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層からできており、表皮の内側にある真皮は、コラーゲン繊維とエラスチン繊維によって構成され、表皮を下からしっかり支える役目をしています。
成長期や妊娠時などに短期間で体型の変化が起こると、皮下組織が膨張し皮膚が引っ張られた状態になります。
しかし、引っ張られたことにより、伸縮しづらい真皮層のコラーゲン繊維は断裂してしまい、ストレッチマークができてしまいます。
ストレッチマークは、太ももやお尻、二の腕、胸など乾燥しやすく皮下脂肪が多い所にできやすく、皮膚表面が裂けて見える症状が特徴です。
肉割れを起こして直ぐは、裂け目が赤くなるだけですが、時間が経つと白っぽくテカテカ光を反射するように変化し、他の皮膚表面とは違う質感になります。
肌の真皮は肌の水分を保つ働きを持っているため、一部が断裂してしまうとそこから水分が蒸発しやすくなるため、ストレッチマークの部分は白くテカテカした肌になると言われています。
皮膚の一部に、細い線が何本もできる方もいれば、太くはっきりとした線が数本あるという方もいます。肉割れには、強い痛みはなく、出血もしません。その為、気づいたらなっているという方も多いようです。
2.ストレッチマークができる原因
ここでは、ストレッチマークができる主な原因についてご紹介します。
■ 妊娠


妊娠線という言葉で表現されることの多い、ストレッチマークです。
一般的に妊娠が原因でできたお腹の肉割れは「妊娠線」や「マタニティライン」と呼ばれています。それ以外の原因でできたものを肉割れと呼ばれることが多いです。
妊娠すると急激に体型が変わることが多いため、その太るスピードに皮膚がついていけず、コラーゲン繊維が断裂し、ストレッチマークができてしまいます。
また、妊娠中は、副腎皮質ホルモンが増加することにより、コラーゲンの生成が少なくなり、お肌の弾力が失われてしまいます。そのため、ストレッチマークができやすいとも言われています。
ケアをせずに過ごしていると、妊婦さんの90%はこの妊娠線を経験するといわれています。
■ 成長期


成長期になると急激な体系の変化が起こることで、ストレッチマークができることがあります。
急に背が伸びたり、部活運動などによって短期間で筋肉や骨など体つきが発達する場合、肉割れができやすくなると言われています
■ 加齢


真皮には肌の弾力を保つためのコラーゲンが豊富にありますが、年を重ねるごとにそのコラーゲンの量は減少してしまいます。
若い頃は大したことがなかった刺激でも、コラーゲンが減ったお肌にとっては大ダメージとなることがあるため、若い頃より肉割れができやすくなります。
■ 過度な筋トレ


運動不足だった人が、痩せるために過度な負担をかけたり、偏ったトレーニングを行うと、急速な筋肉の発達に皮膚が追い付けず、ストレッチマークができてしまいます。
ストレッチマークは女性の悩みというイメージもありますが、男性でも過度なトレーニングや増量が原因でストレッチマークができてしまうこともあります。
ストレッチマークを防ぐためにも、無理なく徐々に運動をしていくことがおすすめです。
■ 急激に太る
急激に体重が増えた場合、太っていく体に合わせて皮膚が引っ張られ、そのスピードに追い付けなくなりストレッチマークができてしまいます。
ストレッチマークは柔軟性のない乾燥した皮膚にできやすく、脂肪の多いお腹やお尻、太ももにあらわれることがほとんどです。また、自分では気がつきにくいひざの裏にも肉割れができることもあります。
3.ストレッチマークを消すには?
ストレッチマークを完璧に消すのは実は難しいですが、目立たなくすることはできると言われています。 ストレッチマークを目立たなくするには、体内外のケアが必要です。
以下のことを実践するようにしてみてください。
■ 食事


ストレッチマークを目立たなくするには、肌のケアだけでなく体内からのケアも大切です。
肌の材料となるたんぱく質を含む、肉・魚・卵・大豆を積極的に摂りましょう。
さらに、お肌の新陳代謝に欠かせないビタミンやミネラルを含む、野菜・果物・海藻類・きのこもバランスよく摂るよ宇にしてください。
肌の新陳代謝には、ビタミンEが人気ですが、ビタミンやミネラルはバランス良く摂ることでその効果が期待できますので、バランスの良い食事を心がけましょう。
また、肌のコラーゲンの生成にはビタミンCが欠かせません。タンパク質をしっかりとる場合は、ビタミンCを多く含む食材も摂るようにしましょう。
毎日の食事でバランスよく補うことが難しい場合は、サプリメントの活用もおすすめです。
■ 保湿をする


ストレッチマークができやすい部位は、皮脂の分泌が少なく乾燥しやすい部位です。 ストレッチマークを目立たなくさせるには、乾燥させないということが大切です。
化粧水プラス保湿剤の使用がおすすめです。
肌に水分を浸透させるために化粧水を肌にたっぷりしみこませてから、肌を柔らかくさせて新陳代謝を整えるビタミンEが豊富なオイルや、肌のハリや弾力をサポートするコラーゲンやヒアルロン酸を含む保湿力の高いクリームなどを使用しましょう。
肌をやわらかく整えるビタミンEオイルやひまし油、ココナッツバター、アーモンドオイルなどを使った専用の保湿剤がサプーでも人気です。
■ ピーリング剤を使う
初期の肉割れは、ピーリング剤の使用も有効と言われています。
ピーリング剤で、古い角質を除去してしっかりと保湿を行うことで、ストレッチマークを目立たなくしてくれると言われています。
滑らかな肌を作るためには、ごしごしと強くこすらず、優しくピーリングするようにしましょう。
■ 美容クリニックでの治療
ストレッチマークのケアは、美容クリニックなどでも行っています。
ケアを行ってもなかなか改善されなかったり、どうしてもストレッチマークが気になってしょうがない、痛みが伴うなど、精神的に強い負担になっている場合は、美容クリニックでの治療を取り入れてみることもおすすめです。
4.ストレッチマークを予防しよう
妊娠などをきっかけに、ストレッチマークができることがあらかじめわかるようでしたら、予防ケアもおすすめです。
■ 保湿


妊娠中や加齢によって肌のコラーゲンが減少します。その為、ストレッチマークができやすくなると言われています。
お肌の潤いや弾力を保ち、ストレッチマークができにくい肌作りをするためには、日頃から保湿ケアを心がけましょう。
ストレッチマークの予防には、ボディクリームやオイルでデイリーケアを行う方が多いのですが、実はそれだけでは肌の水分が補えない場合があります。
肌が一番乾燥するのは、シャワーや入浴の後です。
お風呂上り、肌が乾燥する前に化粧水をたっぷり体に塗りこんでから、保湿や肌を柔らかくする働きのあるオイルやクリームで蓋をして肌の水分を逃さないようにしてください。 化粧水や保湿剤は、ケチらずたっぷり使えるものを選びましょう。
妊娠中はお肌のバランスが不安定になりがちなため、早めのケアが必要です。一気にお腹が大きくなる妊娠後期や急激にお腹がしぼむ産後にできてしまったという方もいるため、産後まで油断せず、保湿ケアを行うようにしましょう。
■ マッサージによる血行促進


ストレッチマークは、血行不良でも引き起こされやすくなるため、日ごろからマッサージを取り入れて血流を促し、肌の柔軟性を保つようにしてください。
肌の摩擦はくすみや肌老化の原因となるため、保湿剤を念入りになじませた後、優しくマッサージを行いましょう。
5.まとめ
ストレッチマークは短期間で急激な体型の変化によってできてしまいます。一度できてしまうと、毎日ケアを行っても結果が出るまでにそれなりに時間がかかってしまいます。そのため、まずはストレッチマークを作らないように、日々の保湿ケアに気を配りましょう。
できてしまったストレッチマークは、毎日の丁寧なケアで目立たなくすることができる場合もあります。ストレッチマークの為のケアは肌には良い影響を与えるため、若々しい肌作りにもつながる場合があります。あきらめずにデイリーケアを行うことがおすすめです。