最終更新日:2020-08-17
自律神経の乱れはさまざまな体調不良に繋がります。特に思い当たる原因もないのに、頭痛や目まい、イライラ、腸の不調などを感じるのは、自律神経が乱れているのかもしれません。今回は、自律神経を整えるための食材や栄養素をご紹介いたします。
自律神経は、私たちの体の中にある神経のひとつで、内臓や血管、分泌腺などをコントロールし、心臓の働き、血圧や体温の調節、食べ物の消化など、生きていく上で欠かせない体の働きを維持しています。
この自律神経は、自分の意思とは関係ないところで働いており、意識的にコントロールすることはできません。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられ、基本的には人が起きて活動している時間帯は「交感神経」が、そしてリラックス時や夜に寝ている時間帯に「副交感神経」が優位になるといわれています。
交感神経が優位な場合
血管が収縮して血圧が上昇し、心身が活動的な状態になります。
副交感神経が優位な場合
血管が緩んで血圧が低下し、心身もリラックスした穏やかな状態になります。
この交感神経と副交感神経が必要に応じて切り替わり、体内のバランスが保たれています。
自律神経が整っていればこの切り替えがスムーズにいきますが、自律神経が乱れていると切り替えがうまくいかなくなり、不調が現れます。つまり、自律神経を整えるということは、心身の健康を保つために、「交感神経」と「副交感神経」の切り替わりをスムーズにできる状態ということになります。
日常生活の中で行える、自律神経を整える方法をご紹介いたします。
生活のリズムをつくる
「起きる時間」「寝る時間」「食事の時間」が毎日なるべく同じ時間になるようにしましょう。生活リズムが整うと、自律神経のバランスも乱れにくくなります。
朝に太陽の光を浴びる
朝起きたら、まずはカーテンを開けて日光を浴びる習慣をつけましょう。目から光の刺激を入れることで、幸せのホルモンと呼ばれる「セロトニン」が活性化されます。このセロトニンが自律神経を整える働きがあります。
適度な運動をする
体を動かすことで心臓から血液が送り出され、セロトニンをはじめとした神経伝達物質が活性化されます。
良質な睡眠をとる
副交感神経が働く睡眠時は、心身の疲れを解消し、細胞の修復も行われる大切な時間ですが、寝る直前までスマートフォンを使用したりすると心身にストレスを与えてしまいます。就寝前はできるだけリラックスした状態でいるようにしましょう。
自律神経を整える栄養素と食材をご紹介いたします。
トリプトファン
自律神経を整える「セロトニン」を脳内で作り出すための成分です。
このセロトニンの生成に不可欠であるトリプトファンは体内で生成することができないため、自ら摂取しなければなりません。
おすすめの食材:バナナ、チーズ、雑穀、肉、魚
ビタミンB6、炭水化物
ビタミンB6や炭水化物も「セロトニン」を生成するために必要な成分です。
おすすめの食材:かつお、まぐろ、レバー
GABA
アミノ酸の1種であるGABAは、脳の様々な機能を調整する神経伝達物質として働きます。
GABAが不足すると、交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れるため、摂取するようにしましょう。
おすすめの食材:チョコレート、発芽玄米、キムチ、納豆、じゃがいも
自律神経の乱れは普段の食生活を見直すことで、改善できることをご紹介いたしました。自律神経の乱れはさまざまな不調に繋がってしまいますし、日常生活を見直すことで、ストレス解消や規則的な生活習慣につながり、健康的な体づくりにも役立ちます。できることから実践してみましょう。
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