最終更新日:2020-08-17
女性の身体は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる女性ホルモンによってコントロールされています。この2つの女性ホルモンのバランスは、女性の体調の変化と大きく関わりがあります。今回は、この女性ホルモンの違いや働きについてご紹介いたします。
女性ホルモンは、女性らしいからだをつくる働きを持っているため、子宮や膣、乳房の発育や機能に影響を与え、妊娠や出産に大きく関わってきます。また、肌のハリツヤや、髪の毛の艶、代謝サポート、肥満対策など、女性の美容にかかわりの深いホルモンです。
約28日間の周期で訪れる月経も、女性ホルモンの作用によってコントロールされています。
女子ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。それぞれの働きをご説明します。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、代表的な女性ホルモンであり、女性らしい体をつくります。
生理周期に合わせて妊娠に備える働きをするほか、自律神経や感情の動き、皮膚や粘膜、骨や血管、脳の働きに関わっています。また、コラーゲンの産生をサポートし、美肌作りにも必要なホルモンです。
エストロゲンの働き
・肌や髪の潤い
・記憶力や集中力
・自律神経のサポート
・女性らしい体つき
・骨の密度を保つ
エストロゲンの分泌量
≪思春期(10歳~18歳)≫
性成熟期に向かってエストロゲンの分泌が増える
≪性成熟期(18歳~45歳)≫
エストロゲンの分泌が安定
≪更年期(45歳~55歳)≫
閉経の前後5年間、エストロゲンの分泌は急激に低下し、 体調に変化が起こりやすい。
また、月経周期も変化し、閉経にいたる。
≪老年期(55歳~)≫
エストロゲンの分泌がわずかとなり、それまで男性に多かった生活習慣病にもかかりやすくなる。
プロゲステロン(黄体ホルモン)は、受精卵の着床のために子宮内膜を整えたり、基礎体温を上昇させたりします。
妊娠のためには大切なホルモンですが、その一方でむくみや便秘、肌荒れなどの不快な症状を引き起こすこともあるホルモンです。
プロゲステロンの働き
・乳腺を発達させる
・体内の水分を保つ
・基礎体温を上昇させる
・子宮内膜を整える
・妊娠の継続を助ける
身体の中でこの「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのホルモンがともに働いて、月経や妊娠・出産が成立しています。
女性ホルモンのバランスを整えるために摂りたい栄養素をご紹介いたします。
たんぱく質
体の材料となるたんぱく質は、ホルモンの材料にもなっています。
たんぱく質が不足しているとさまざまな不調が出てしまうので、毎食ごとにたんぱく質を摂取できるよう意識しましょう。
鉄
月経がある女性は鉄が不足しがちです。
鉄は造血に欠かせない成分で、体内に酸素を運ぶ働きがあるため、不足すると疲れやすくなります。
イソフラボン
大豆製品に含まれる栄養素で、体内でエストロゲンの働きを助けると言われています。
ただ、過剰摂取の危険性もあるため、バランスよく大豆製品を摂り入れるようにしましょう。
女性ホルモンの「エストロゲン」「プロゲステロン」は、女性特有の不調に大きく関わりのあるホルモンです。この二つのバランスを整えるためにも食生活や生活習慣に気を付けて、健康的な生活をしましょう。
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